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【地名研究室】東京中央区 世界の玄関口「八重洲」

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東京駅八重洲口。ビルが建ち並び都会的な光景が広がる=中央区
東京駅八重洲口。ビルが建ち並び都会的な光景が広がる=中央区

 首都・東京の顔である東京駅(千代田区)。復元された赤れんがの駅舎がたたずむ丸の内口とは異なり、中央区方面に出る八重洲口は、オフィスや飲食店が並び都会的な光景が広がる。高速バスターミナルや新幹線乗り場に近く、多くの観光客らが集う“世界の玄関口”でもある。

 一風変わった「八重洲」の地名は、一人のオランダ人の名に由来する。中央区立図書館の担当者は「慶長5(1600)年に渡来したオランダ貿易商人、ヤン・ヨーステンにちなみ、八重洲となった」と説明する。

 ヨーステンは慶長5年、ウィリアム・アダムス(後の三浦按針(あんじん))が世界一周する途中で豊後(現・大分県)に漂着したオランダ船リーフデ号の航海士だった。そのまま日本にとどまり、徳川家康の通訳を務めて重宝された。慶長14年に長崎の平戸にオランダ商館が開設されると、日本とオランダとの貿易の発展に尽力。両国をつなぐ架け橋となった人物だ。

 そんなヨーステンの和名は、「耶楊子(やようす)」。彼は現在の日比谷付近の江戸城下に屋敷を与えられたといい、その和名にちなんで、現在の東京駅周辺は「八代洲(やよす)」と称されるようになったという。後に「八重洲」になり、初めて町名になったのは明治5年のことだそうだ。

 JR東京駅八重洲中央口から中央区京橋方面に5分ほど歩くと、八重洲通り日本橋三丁目の交差点の中央分離帯に設置されたヨーステンの記念碑にたどり着く。平成元年に日蘭修好380周年を記念して建てられた。「八重洲」の由来が描かれているほか、ヨーステンの功績がたたえられている。

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