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【話の肖像画】指揮者・大友直人(60)(5)欧米崇拝から抜けられない

 音楽ジャーナリズムにも問題があると思います。ここ数十年の間の音楽ジャーナリストや評論家の仕事を検証して総括すべきだと思います。明治生まれの批評家やジャーナリストの書いた文章には、日本人としての気概と見識が感じられます。ところが80年代に入ったころから、オタク的で個人的な趣味嗜好(しこう)に走るだけの批評や、欧米の価値観に追従しただけの空虚な記事が中心になってきました。

 純粋に音楽に心を奪われた初心者の人たちが、音楽をより深く知ろうとして出会う情報が、今述べたようなものなのです。気がついたときには、そういう人たちもオタク的になってしまっている。音楽とはもっと柔軟に楽しむものではないでしょうか。指揮台に立つ私の実感としては、残念なことにそうなってはいないようです。(聞き手 桑原聡)

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