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【高見国生の認知症と歩む】(9)デイに行ってもらう工夫

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 認知症の夫が週に1日でもデイサービス(デイ)に行ってくれれば助かるのにと思っている人がたくさんいます。24時間、365日、認知症の人とずっと一緒にいるのは、気持ちも体も休まらず、いくら夫婦といってもなかなかつらいものがあります。

 定年まで高校の社会科の教師として働いていた夫と暮らすAさんもそんな一人です。70歳の夫は2年前に認知症と診断され、介護保険の要介護2の認定を受けています。ケアマネジャーさんと相談して、デイに行かせようとしましたが、「あそこは、ぼけた年寄りが行くところだ」と言って拒否しています。Aさんは、「自分だって十分ぼけているし、年寄りなのにねえ」と困り顔です。

 Aさん夫妻には子供がおらず、この先2人で支えあって生きていかなければなりません。夫がさらに年齢を加え、認知症が進行し、自分も年を取っていくことを思うと、誰かの手を借りなければやっていけないことは明らかです。

 どうすれば、デイに行ってもらえるのか?

 教師であった夫には、デイに教えに来てくださいという風に持っていきます。そのためには、ケアマネジャーさんやデイの職員さんとよく相談して、そのように働きかけてもらいます。簡単には「うん」と言わないかもしれませんが、家族が楽をするためではなく、本人が人と交わり、自分も人の役に立つと思えて、楽しい日々を送ってもらうためなのですから、趣味や特技も生かせないか、諦めずに知恵を絞っていろいろとやってみましょう。昨今、高齢者にとって必要だといわれている「きょうよう(今日用事があること)」「きょういく(今日行くところがあること)」は認知症の人にとっても大切なことなのです。

                   

【プロフィル】高見国生

 たかみ・くにお 認知症の養母を介護し、昭和55年に「認知症の人と家族の会」を設立。平成29年まで代表を続け、現在は顧問。同会は全国に支部があり、会員数約1万1000人。

 「認知症の人と家族の会」電話相談 平日午前10時~午後3時、0120・294・456

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