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刀剣ファン集まれ 広島で国宝など14振展示計画

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「小松安弘コレクション」の「江雪左文字」(ふくやま美術館提供)
「小松安弘コレクション」の「江雪左文字」(ふくやま美術館提供)

 広島県福山市立の「ふくやま美術館」に寄付された国宝7振、国の重要文化財6振、特別重要刀剣1振という計14振の貴重な刀剣からなる「小松安弘コレクション」。寄付に込められた思いに応え、全国有数のコレクションを改めて有効活用しようと、美術館は年内の“お披露目展”開催と図録作成を計画している。

 14振は福山市の名誉市民で食品トレー製造大手「エフピコ」の創業者、故小松安弘氏から寄託され、これまでも特別展などで公開されていたが、「地域への貢献を願ってきた故人の心に沿いたい」との遺族らの思いから、名実ともに市の財産となった。

 小松氏は、いったん散逸すれば再び集めるのはほぼ不可能との配慮から一括して買い取り、地域文化の向上に役立ててほしいと平成19年に美術館へ寄託した。

 コレクションのうち、唯一、国指定文化財ではない特別重要刀剣の1振は、幕末期の福山藩主で老中首座として黒船来航で揺れる幕府の舵取りをした阿部正弘ゆかりの刀。コレクションに加えてほしいとの美術館の要望に応えて「市に貢献できるなら」と購入され、28年に寄託された。

 国宝が7振も揃っている個人の刀剣コレクションは他に例がなく、博物館としても東京国立博物館の19振に次ぐ2位。尾張徳川家伝来の什宝を収蔵する徳川美術館(名古屋市)も、国宝の刀剣に限ればふくやま美術館と同数の7振しか持っていない。

 小松安弘コレクションの国宝7振には、戦国大名の小田原北条家の武将だった板部岡江雪斎が所有していたことから「江雪左文字」の号を持つ南北朝時代の太刀や、豊臣政権下で会津を領した蒲生氏郷が持ったと伝わり「会津新藤五」の名がある鎌倉時代の短刀などがある。

 江雪斎は北条家衰退後に豊臣秀吉、徳川家康に仕えており、江雪左文字は家康を経て紀伊徳川家にわたって同家第一の名刀とされていた。会津新藤吾五は、金百枚(千両)で購入した加賀前田家から徳川将軍家に献上された。

 日本刀自体の「美しさ」に加えて、こういった「その刀にまつわる歴史」も刀剣好きを惹きつける要因。「刀剣女子」など興味を持つ若い層も増えているとのことで、ふくやま美術館は小松安弘コレクションを「魅力発信の柱の一つ」と位置づけ、全国へのアピールを目指している。

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