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性教育、専門医が中学生に指導 東京都の手引に反映へ

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性に関する正しい知識の必要性について講演する長岡美樹医師(右)=30日、東京都八王子市(石井那納子撮影)
性に関する正しい知識の必要性について講演する長岡美樹医師(右)=30日、東京都八王子市(石井那納子撮影)

 インターネットによる性情報の氾濫を背景に、性教育のありかたを模索している東京都教育委員会は30日、都立中高一貫校の南多摩中等教育学校(八王子市)で専門医による授業を実施し、報道陣に公開した。都教委は小中高校向けの教師用「性教育の手引」を今年度中に改訂する方針で、専門医の視点も踏まえ、教育現場での適切な性教育を進める。

 都教委は都医師会などと連携し、産婦人科医ら外部講師を活用した授業をモデル校の5校で実施。この日は3年生159人を前に、宮益坂メリーレディースクリニック(渋谷区)の長岡美樹院長が講演した。

 長岡氏は、性は家族や友人、恋人など人間関係の根本に深く関わるものだとし、性感染症対策や避妊は「将来の人生設計にもつながる」と必要性を説明。生徒らは「生きていく上ですごく大切なことだと分かった」などと感想を話した。

 性教育をめぐっては、足立区立中で昨年3月、性交や避妊など学習指導要領にない内容を、発達段階の異なる生徒全員に具体的に指導したとして、古賀俊昭都議(自民)が「不適切」と問題視。都教委が区教委を指導した経緯がある。

 一方、624校の校長が回答した昨年8月の「性教育(中学校)の実施状況調査」では、「学習指導要領に示されていない内容を指導することも必要だと思う」とした設問に、4%が「とてもそう思う」、42%が「そう思う」と回答。「生徒は、性に関する正しい知識を身に付けている」に対しては、「そう思わない」「あまりそう思わない」が合わせて48%となり、10代への適切な性教育の必要性が浮かび上がっている。

 学習指導要領を超えた性教育について都教委は、保護者の理解と了承を得られた生徒であれば授業を実施できるとの立場を示しており、モデル校の取り組みなどを分析し、手引の改訂に反映していきたいとしている。

(石井那納子)

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