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四天王像から「行基」銘文、奈良

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多聞天像から見つかった墨書銘文。「行基大菩薩御作菅原寺」と記されている=奈良市の奈良大
多聞天像から見つかった墨書銘文。「行基大菩薩御作菅原寺」と記されている=奈良市の奈良大

 奈良大(奈良市)は28日、額安(かくあん)寺(奈良県大和郡山市)伝来の木造四天王像のうち2体から「行基大菩薩(ぼさつ)御作菅原寺」などと記された墨書銘文が見つかったと発表した。四天王像は奈良時代の僧、行基が最期を迎えた菅原寺(喜光寺、奈良市)から移されたとする伝承があり、同大は「説が裏付けられた」としている。

 四天王像は寄せ木造りで、いずれも像高160センチ余り。平安時代末期~鎌倉時代前半の造立とみられ、平成17年に奈良大が額安寺から譲り受けた。26年から始まった解体修理の過程で、広目天像と多聞天像の計7カ所から墨書銘文が見つかった。

 調査した関根俊一教授によると、寺には享保15(1730)年に四天王像などを修理したとの記録があり、墨書銘文はこの際に記された可能性がある。明治時代の神仏分離令で菅原寺が疲弊し、額安寺に移されたと考えられるという。

 さらに、四天王像は多くの小材を使って数回にわたって修理されていることも判明。像は行基自身が造ったわけではないが、関根教授は「行基に対する信仰があったから大事にされてきた」と説明する。喜光寺の山田法胤住職(薬師寺長老)も「行基菩薩の伝承を持つからこそ、再びこのようなご縁があったのだろう」と喜んでいる。

 四天王像は9月に完成予定の「50周年記念館」で公開される見通し。

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