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【市原悦子さん追悼】遺言は「心臓突き刺す演奏」 ミッキー吉野さん

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市原悦子のお通夜で演奏するミッキー吉野=東京都港区(撮影・加藤圭祐)
市原悦子のお通夜で演奏するミッキー吉野=東京都港区(撮影・加藤圭祐)

 関係者から「早く会いに行った方がいい」と言われ、7日に市原悦子さんの病室を見舞いました。市原さんは「聴く人の心臓に突き刺さるような演奏をしてね」と涙を流しながら何度も言うのです。うなずきながらも、「こんなに涙もろい人だったろうか」と違和感を抱いていました。気になって11日も見舞いましたが、何度か呼びかけても反応はなかった。寝顔を1時間ほど見て帰りましたが、それが最後の別れとなりました。

 市原さんとは、彼女が出演した昭和51年の映画「青春の殺人者」(中上健次原作、長谷川和彦監督)で、私が音楽を担当したとき以来の縁。家族ぐるみでのおつきあいでした。朝から晩まで市原さんが「いい演技とは何か」を語るのを拝聴したことも。仕事と私生活に境がない人でした。

 平成19年3月に「ゴダイゴ」が東京芸術劇場(東京都豊島区)でコンサートをした際は、朗読を引き受けてくれました。市原さんは僕らに「舞台のこの位置に立ちなさい」と指示し始め、演出まで買って出てくれた。根っからの演劇人の性なんでしょうね。

 「心臓を突き刺す演奏」が市原さんの遺言となりました。どんなときでも市原さんの願いを裏切らないように演奏活動を続けていくつもりです。(談)

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