AIで情報系人気、例年よりセンター日程遅く 大学入試
19日に始まった大学入試センター試験で、本格的な入試シーズンが到来した。大手予備校によれば今年の入試動向は人工知能(AI)技術などの発展もあり、情報系の学部学科への志願者が増えている。一方、昨年に比べセンター試験の日程が6日遅く、私立大の一般入試との間隔がわずかしかないため、受験生にとっては気持ちの切り替えが必要となりそうだ。
河合塾が昨年10月に実施し、全国で約31万人が参加した模擬試験の分析結果によれば、私立大では今年、難関校の志願者数が大幅に減少するなど安全志向がみられるほか、国公立大では文系人気が上昇して理系は伸び悩む“文高理低”の傾向が目立っている。
そうした中、国公私立を問わず人気なのが情報系の学部学科だ。工学系の通信・情報分野の志願者数は国公立大で前年比14%増、私立大で10%増。文系や理系の枠を超えた学際系の情報分野は国公立大で17%増、私立大で15%増と、いずれも大幅増となっている。
例年に比べセンター試験の日程が遅いのも、今年の特色の一つだ。
センター試験は平成21年度の実施大綱で、毎年1月13日以降の最初の土曜、日曜に行われると定められている。昨年(平成30年度)の日程は1月13、14日。一昨年は14、15日だったが、今年は13日が日曜のため、過去10年では25年度と並び最も遅い日程となった。