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おもてなしの切り札「通訳案内士」 規制緩和も質課題

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外国人観光客のガイドをする通訳案内士の外山比呂美さん(右)=京都市伏見区の伏見稲荷大社(永田直也撮影)
外国人観光客のガイドをする通訳案内士の外山比呂美さん(右)=京都市伏見区の伏見稲荷大社(永田直也撮影)

 訪日外国人客(インバウンド)が増加する中、通訳を通じて旅行のサポートをしたり、観光地や文化を案内したりする「通訳案内士」に注目が集まっている。「東京五輪までに外国人客4千万人」を目指す政府は、インバウンドへのおもてなしの切り札として、国家資格がなくてもガイドができるよう法改正を行うなど拡大に躍起だが、最近は悪質な無資格ガイドも出現。関係者からは「数だけでなく、質を担保できなければ意味がない」と指摘する声も上がっている。(小松大騎、森西勇太)

 「This shrine has a history of 1300years.(この神社には1300年の歴史があります)」。京都の観光名所・伏見稲荷大社。フィリピン人の外国人客を前に通訳案内士の外山比呂美さん(41)は流暢な英語でこう説明した。

 旅行代理店を経営する外山さんは平成29年末、仕事に生かすため通訳案内士の国家資格を取得した。「資格を取ったことで仕事の幅が広がった」と外山さん。2025年の大阪万博開催が決まるなど、関西を訪れる外国人客は今後も増加が見込まれ、「通訳案内士の需要はさらに高まるはずだ」と期待を込める。

地方都市で不足

 もっとも、現在は国の試験に合格しなくても通訳案内士になれる。昨年1月4日に改正通訳案内士法が施行され、地方自治体の研修を受けて試験に合格すれば「地域通訳案内士」として有償でガイドができるようになったからだ。

 背景にあるのは地方都市を中心としたガイド不足。25年に初めて1千万人を超えた訪日外国人は右肩上がりに増え続け、30年は3千万人を超えた。一方、国家資格を持つ通訳案内士は英語や中国語など10の言語で全国に約2万4300人。ただ、このうち約4分の3は東京や大阪など都市部在住で、地方では態勢が整っていないのが現状だ。

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