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【アート 美】フェルメール展「取り持ち女」の謎 ベレー帽の男…唯一の自画像!?

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 カラバッジョ風

 ニートハルト学芸員によると、17世紀初頭にオランダ・ユトレヒトの宗教画家グループが、ローマでカラバッジョの技法を学び取って帰ったという。絵画のなかにこめるストーリー性や全身を描かずにクローズアップする迫力の効果、暗い部屋でロウソクを当てたような劇的な光と影の使い方などである。

 ユトレヒト生まれのホントホルストも、イタリア旅行でカラバッジョの洗礼を受けたひとりだった。「フェルメールは彼らカラバジェスキ(カラバッジョ派)にあこがれを持ち、影響を受けたのです」

 「取り持ち女」がフェルメールの絵と鑑定されるのは、フェルメール“再発見”の仏研究者が現れた19世紀半ばになってからである。

 物語の語り役に

 第二次世界大戦で敗北したドイツは1945年、この絵をソ連に奪われる。しかし流転の絵画は10年後、同館に戻った。21世紀に入って修復され、鮮やかな姿がよみがえっている。

 この絵画のなかで、いまも大きな謎として話題を集めるのが、画面左端のベレー帽の男である。実はフェルメールの残した唯一の自画像ではないか、といわれているのだ。

 美術家の森村泰昌さん(67)は「『取り持ち女』は嫌らしい場面を描いたものだから、フェルメールファンは(本人が)こんな人であってほしくないと思うでしょうが、僕は結構、こんなチャラけた人物だと思っています」と自画像説を支持する。巨匠レンブラント・ファン・レイン(1606~69年)らオランダの先輩画家もこうしたコスチューム姿で自画像を描いていることなどから、この人物がフェルメールではないかという説が登場した。

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