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【アート 美】フェルメール展「取り持ち女」の謎 ベレー帽の男…唯一の自画像!?

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「取り持ち女」について解説するウタ・ニートハルト学芸員
「取り持ち女」について解説するウタ・ニートハルト学芸員

 上野の森美術館(東京・上野公園)で開催中の「フェルメール展」に、ドイツ・ドレスデン国立古典絵画館から「取り持ち女」がやってきた。17世紀オランダを代表する画家、ヨハネス・フェルメール(1632~75年)が独自のスタイルを確立するまでの過渡期に描いた作品で、今回が初来日。数奇な来歴を持つこの絵には、ある有名な画家がフェルメールに与えた影響が色濃く残るだけでなく、フェルメール自身ではないかという男の姿も見える。不思議な絵、「取り持ち女」の謎とは。(正木利和)

                   

 間違えられて…

 「取り持ち女」は、ドレスデン国立古典絵画館の3階に常設されている。世界で三十余枚しかないといわれる希少なフェルメール作品だけに、多くの人々が絵の前で立ち止まってゆく。

 良い絵画は財産であり、権力や財力の移行に伴って所有者が代わる。同館のウタ・ニートハルト学芸員は「1656年に描かれたこの絵は、ザクセン選帝侯アウグスト3世が1741年、(現チェコ北西部の伯爵家が集めた)ワルドシュタイン・コレクションを買い取った際、ドレスデンにやってきたのです」と来歴を語る。

 実はこの絵、当初フェルメールの作品と考えられておらず、同じオランダの画家、ヘラルト・ファン・ホントホルスト(1592~1656年)の絵とみなされていたそうだ。実際、同館では「取り持ち女」のそばにホントホルストの作品「歯医者」もかけられていて、陰影の強調の仕方や画面の作り方など、類似したところがうかがえる。

 それは、16世紀イタリアを代表する画家、ミケランジェロ・メリージ・ダ・カラバッジョ(1571~1610年)の影響である。

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