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【新・仕事の周辺】100年後の野球ファンへ 小関順二(スポーツライター)

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スポーツライター・小関順二
スポーツライター・小関順二

 野球ライターにとって12月から2月までの3カ月は選手と同様にオフシーズンだが、私はこの時期が忙しい。今年で20周年を迎える年度版の『プロ野球 問題だらけの12球団』(草思社)の調査・執筆以外でも、前年10月に行われたドラフト会議の振り返りや秋のドラフトに向けての展望をメディアに発表する。そういうことが20年間、私のルーティンになっている。

 シーズン中は野球観戦で手いっぱいだ。サラリーマンの方たちが会社に通うように、私は野球が行われる球場に通う。春は社会人野球と高校野球の全国大会(高校野球はセンバツ甲子園大会)があり、6月は大学野球の全国大会、7月は夏の甲子園大会出場を懸けた都道府県大会、その合間を縫って社会人野球の晴れ舞台、都市対抗出場を懸けた予選を観戦する。8月は甲子園大会が行われる関西に出かけて初日から決勝まで第二記者席というバックネット裏で、1日4試合行われるときは8時半から早くても18時半まで、10時間以上座ってスコア兼用のノートをとり続ける。

 私のノートは他の同業者と違って文字量が多い。スコアブックの部分にはプレーの結果だけでなく、たとえば打者走者が一塁まで何秒かけて到達したかタイムを記載する。投手の場合は球場のスピードガンが表示する球速だけでなく一塁に走者がいるときはクイックモーションに要するタイムも書き込む。そういうデジタルな数値を通して野球を見るのが私のスタイルなのである。

 秋以降は新チームとなった高校の逸材を追いかけ、大学野球、社会人野球はプロ入りをめざす選手のドラフトまでの歩みを追いかける。野球をきちんと見ようと思えば3月から11月までほとんど休みなく球場に通わなくては全貌を知ることはできない。

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