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【書評】『鼓に生きる 歌舞伎囃子方 田中佐太郎』田中佐太郎、氷川まりこ著

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 代々の家の芸を伝える者としての日常の心構え、生活の基本がひもとかれ、心のよりどころ、重しとなる言葉が随所に光る。

 なかでも興味深いのは「その時代に、らしく生きる」。技や教えの伝授という点で変わりはなくとも、代々でその伝え方は異なっている。細部の不変に固執するのではなく、一門を率いる者には物事の本質を見抜く目と時代感覚が求められるのだろう。

 「家、家にあらず、継ぐを以(もっ)て家とす」という世阿弥(「風姿花伝」)の言葉を体現する家族の物語である。(淡交社・2500円+税)

 評・青木奈緒(文筆家)

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