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【政治デスクノート】歴史家・磯田道史さんから学ぶ日本の針路とは

 「当たり前だ」と思うかもしれないが、昔の役所の公式記録から殿様、武士、農民も含め何十万人分の古文書を見てきた人から出てきた言葉には重みがある。

 しかし、何が楽しいかは人それぞれなので、AIが考えることは難しい。では、AI時代の人間の強みは何か。

 「どういう目標を立てるのか、何が楽しいのかということを決める大事さがあります。それを思いつく子供を育てなきゃ無理なんですよね」

 暗い話のようだが、磯田さんは決して悲観的ではない。具体的な新しい教育のあり方も提示した。キーワードは「プロジェクト型」で、ご自身の子供に「毎日、今日は何について調べたいと自分で目標を立てさせ、実践させている」という。

 磯田さんも子供のころから同じことをやってきた。黒曜石の原石を採取して矢じりを作り、ハレー彗星の写真を撮るため望遠鏡を手作りした。1次資料にあたり、自ら考えてモノを作ったり調べたりすることでさまざまな知識を体得できる。大人になっても続けており、磯田さんの博覧強記ぶりの裏には、こうした積み重ねがあった。

 磯田さんは「余談」として、自著『無私の日本人』(文春文庫)にも触れた。その中の一編「穀田屋十三郎」は映画『殿、利息でござる!』の原作で、仙台藩の貧困の村を将来にわたって守るため私財を投入して殿様に金貸しを断行した江戸時代の人たちの記録だ。なぜこれを書いたのか。

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