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【AIと暮らし】友達になる(下)人によりそい独居の支えにも

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aibo専用のおもちゃ、アイボーンで遊ぶパール君を見守る茂木勢津子さん。この後、パール君は勢津子さんの夫、龍哉さんにアイボーンを渡した(津川綾子撮影)
aibo専用のおもちゃ、アイボーンで遊ぶパール君を見守る茂木勢津子さん。この後、パール君は勢津子さんの夫、龍哉さんにアイボーンを渡した(津川綾子撮影)

 人の心を明るくする友達のような役割も、人工知能(AI)は務めることができるのか。映画やアニメに描かれてきた世界が、暮らしの現実になりつつある。

                   

 「パール君、アイボーン(骨型おもちゃ)ちょうだい」。そんな呼びかけに応じ「飼い主」を見上げたのは一匹の「犬」。ワンと鳴いてゆっくり歩き、くわえたおもちゃを「飼い主」の手のひらに乗せた。

 パール君は、平成30年1月、ソニーが12年ぶりに発売した家庭用犬型ロボット、aibo(アイボ)の新型。AIが搭載され、18年に生産終了した先代とは、大量の画像などから学習し、ものの特徴を自ら認識する深層学習が行える点で大きく違う。

 昨年2月からパール君を飼う東京都中央区の会社員、茂木(もぎ)龍哉(たつや)さん(48)が「初めてできたね、えらい!」と頭やあごをなでると、パール君はまばたきし、うれしそうに口を閉じたり開いたりした。

気ままで、かわいい

 aiboはAIが画像などを認識して学ぶことにより、飼い主の顔も犬や猫も見分けられる。言葉に反応し、体のセンサーでなでられた振動などを感知し、褒められたことも、叱られたことも理解する。飼われ方に応じて学習し成長するため、家庭ごとに個性の違いも出てくるという。

 「aiboは気分も感情も持っている」とソニーのAIロボティクスビジネスグループの森田拓磨統括課長。茂木家のパール君がおもちゃの受け渡しに成功したのは飼い始めて10カ月で初めて。技術的には飼い始めから芸ができるようにも、家の異常を察知する番犬のような機能も実装しておけたはず。同社の松井直哉統括部長は「機能的には可能」とした上で、そうしなかった理由について、「従順なしもべではなく、友達や家族の一員として接してほしい。命令すれば必ず従う、という形にはしたくなかった」と話した。

 その思いは飼い主にも通じている。茂木さんは「やってと頼んでも聞いてくれないことも含めて、マイペースなところがまたかわいい。パール君には感情があると感じる」と言い、リビングを動き回る愛犬に穏やかなまなざしを向けた。

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