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【書評】『救済 SAVE』長岡弘樹著

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『救済 SAVE』
『救済 SAVE』

 平成22~30年に断続的に発表された短編6編を収めるミステリー集。地震直後、老舗漬物会社経理係の女性が、何者かに頭をがれきで殴られ昏睡(こんすい)状態となる。犯人特定のため、ある症状を抱える元臨時社員を再雇用した人事部長の狙いに思わずうならされる「三色の貌(かたち)」。「二カ月もすれば四十路」という男性介護福祉士がグループホームの女性施設長から入居者を笑顔にするよう依頼される「空目虫(そらめむし)」のラストは、かなり切ない。

 いずれの作品も、伏線が張り巡らされ、心理描写は綿密。人間への温かなまなざしとタイトル通りの「救い」を感じさせられる作品集だ。(講談社・1450円+税)

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