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中国が月面裏側への軟着陸成功 資源狙いも

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中国の無人探査機「嫦娥4号」が世界で初めて撮影した月の裏側の画像=3日(新華社=AP)
中国の無人探査機「嫦娥4号」が世界で初めて撮影した月の裏側の画像=3日(新華社=AP)

 【北京=西見由章】中国政府は、中国の無人探査機「嫦娥(じょうが)4号」が3日、世界初となる月面裏側への軟着陸に成功したと発表した。探査機は今後、月表面の構造や鉱物成分を調査する。中国の習近平指導部は2030年までに米国やロシアと並ぶ「宇宙強国」となることを標榜(ひょうぼう)し、人類のフロンティア(未開拓地)とされる宇宙空間での権益確保を狙う。

 中国当局は13年12月に世界3カ国目となる探査機の月面軟着陸を成功させるなど、月面探査計画を積極的に推進している。今年は探査機「嫦娥5号」を打ち上げ、月面の土壌サンプルを持ち帰る計画だ。次世代エネルギーとして期待される核融合発電の燃料、ヘリウム3など鉱物資源の確保が狙いとも指摘される。

 嫦娥4号は3日、月面上空15キロの軌道から徐々に降下し、直径約2500キロの「南極エイトケン盆地」に軟着陸した。

 月は自転と公転の周期が同じため、常に同じ面を地球側に向けている。月面裏側は地球上からの電波が届かず、起伏も大きいため探査機の軟着陸はより難度が高いとされる。中国は昨年5月、嫦娥4号が地球上と通信するための中継衛星「鵲橋(じゃくきょう)」を打ち上げていた。

 月面探査プロジェクトの担当者、呉偉仁氏は月面裏側への軟着陸成功について「パイオニア的な成果であり、宇宙強国の建設に向けて象徴的な出来事だ」と国営中央テレビに語った。

 中国は人民解放軍が宇宙開発を主導し、昨年は軍事作戦を支援する測位衛星「北斗」18基を打ち上げた。今後は独自の有人宇宙ステーションを22年前後に完成させる見通し。有人月面探査計画や火星の探査計画もある。

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