PR

ライフ ライフ

【主張】御代替わり 感謝と敬愛で寿ぎたい 皇統の男系継承確かなものに

 天皇陛下が、皇太子殿下へ皇位を譲られる歴史的な年を迎えた。立憲君主である天皇の譲位は、日本の国と国民にとっての重要事である。

 譲位は江戸時代後期の文化14(1817)年に、第119代の光格天皇が仁孝天皇へ譲られて以来、202年ぶりとなる。

 陛下は譲位によって上皇になられるが、4月30日に位を退かれるまでは、天皇として、宮中の祭祀(さいし)や国事行為その他のお務めを果たされる。

 ≪歴史と伝統踏まえよう≫

 長くお務めに精励されてきた上皇への感謝の念と、新しい天皇(第126代)への敬愛と期待の念を持ちながら、国民こぞって御代(みよ)替わりを寿(ことほ)ぎたい。

 安倍晋三首相はじめ政府、宮内庁は、諸行事の準備に万遺漏(ばんいろう)なきを期してもらいたい。

 新天皇の即位の式典には友好国からの賓客も多く列席する。日本のみならず世界からも祝福されることになる。

 初めて譲位を目の当たりにする経験は、国民それぞれが天皇、皇室のことを改めて知り、考える貴重な機会になる。

 「私は即位以来、日本国憲法の下で象徴と位置付けられた天皇の望ましい在り方を求めながらその務めを行い、今日までを過ごしてきました」

 天皇陛下が昨年12月、85歳の御誕生日を前に記者会見された際のお言葉である。

 現憲法は第1条で「天皇は、日本国の象徴であり日本国民統合の象徴であつて、この地位は、主権の存する日本国民の総意に基(もとづ)く」と定めている。

 天皇はなぜ、憲法の筆頭条文に記されているのか。

 それは、近代憲法が定められるはるか昔、国の始まりから今に至るまで、天皇が日本の首座にいらしたからにほかならない。歴史と伝統の重みが「国民の総意」をうたう憲法の記述を導いている。

 「国平らかに民やすかれ」と願われる天皇を、国民は敬愛の念をもって支えてきた。天皇と国民が共に紡いできた日本の歴史を、新たな代へ引き継ぎたい。

 そのためにも、天皇や皇室の行事は、歴史と伝統を損なわないような憲法、法令解釈で挙行されるべきである。新天皇が国家国民の安寧や五穀豊穣(ごこくほうじょう)を祈る大嘗祭(だいじょうさい)を、天皇の私事とみなす議論が一部にある。これは「祈り」という天皇の本質を損なう考えといえる。大嘗祭が私事として行われたことは一度もない。

 君主である天皇にとって永続性は極めて重要だ。時代が変遷していく中で、かなう限り伝統、歴史に沿うのが正しい在り方である。今の陛下による平成2年の大嘗祭も公的行事として行われた点を重視しなければならない。

 ≪2つの重要課題対応を≫

 5月の改元をめぐり、政府は新元号を4月1日に閣議決定し、同日中に公表する方針を固めた。

 新元号が御代替わりよりも前に発表された前例はない。

 コンピューターが発達した時代に、譲位に伴う改元があるのは初めてだ。円滑な国民生活のため、5月1日の新天皇即位より前に新元号が示されるのは望ましい。

 その一方で、政府が4月1日に今の陛下に新元号を定める政令に署名していただき、一両日中に公布する手順を想定している点は残念である。

 元号は、天皇の御代を表すという根本的性格がある。改元の政令は、これからの時代を担われる新天皇が署名されるのが自然だ。政府が新元号を内定という形で発表し、新天皇が即位日に政令に署名、公布される段取りが本来望ましかった。手続きを柔軟かつ迅速にすれば可能ではなかったか。

 御代替わりの後には、2つの重要事に取り組むべきだ。

 1つは、秋篠宮殿下の長男で皇位継承順位2位となられる悠仁さまのご教育の問題である。未来の天皇としてふさわしいお心構えを身につけていただくよう、政府と宮内庁は対応を急いでほしい。

 もう1つは、確かな皇位継承を保つことだ。古代から現代まで、一度の例外もなく天皇の即位に貫かれてきた大原則は、男系による継承である。「女性宮家」は皇室のご公務の担い手としてはともかく、男系を継承する手立てではない。今も親族として皇室と交流する旧宮家の皇籍復帰などの本格的検討が迫られている。

あなたへのおすすめ

PR

PR

PR

PR

ランキング

ブランドコンテンツ