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「明治維新150年」を日本と世界の知性が徹底討論 有終の美を飾る国際研究集会開催

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佐藤栄作首相(当時)出席の「明治百年記念式典」と安倍晋三首相が出席した「明治150年記念式典」のスライド写真をバックに国際研究集会「世界史のなかの明治/世界史にとっての明治」の趣旨説明を行う総合司会の瀧井一博・国際日本文化研究センター教授=14日、京都市西京区の日文研(関厚夫撮影)
佐藤栄作首相(当時)出席の「明治百年記念式典」と安倍晋三首相が出席した「明治150年記念式典」のスライド写真をバックに国際研究集会「世界史のなかの明治/世界史にとっての明治」の趣旨説明を行う総合司会の瀧井一博・国際日本文化研究センター教授=14日、京都市西京区の日文研(関厚夫撮影)

 知的興奮やサプライズと同時に、歴史を語ることの魅力と奥深さ、さらにはその怖さを痛感せざるをえなかった。国際日本文化研究センター(京都市西京区)が主催し、その第1共同研究室を舞台とした国際研究集会「世界史のなかの明治/世界史にとっての明治」(総合司会・瀧井一博日文研教授)。洋の東西、また専門領域を超えて一線の研究者約50人が「明治維新150年」を徹底討論した刺激的な3日間(14~16日)を報告する。(編集委員 関厚夫)

 東西の「知の巨人」が競演

 初日の14日午後、伊藤之雄・京都大名誉教授が「日本の近代化と公共性・天皇制-明治天皇と伊藤博文」の題で特別講演を行った。伊藤名誉教授は日本の近現代政治外交史研究の重鎮。京都市政史編さん委員会代表を務めたほか、著書『昭和天皇伝』で司馬遼太郎賞を受賞している。

 特別講演で伊藤名誉教授は明治~平成期における天皇の公共性(「私」や地域を超え、未来をも見すえながら人々の利益に責任を持つこと)を概観。「法の下での公共性を熟慮した行動を取るという天皇の規範は明治天皇と伊藤の『合作』によって明治期に形成された。多少形を変えながらもそれが現在まで続いている」などと結論付けた。

 一方、最終日の16日には東京大法学部教授や特命全権大使(国連日本政府代表部次席代表)などを歴任した北岡伸一・国際協力機構(JICA)理事長が「明治維新と現代」をテーマに特別講演。まず北岡理事長は大正の最初期、後に首相となる若き石橋湛山(たんざん)が「明治時代は、やむなく起きた戦争や植民地の獲得よりもデモクラティック(民主的)な変革の歴史として記憶されるべし」などと述べたことに「強く共感する」としたうえで「個人的にはこの言葉は『明治』というよりも『明治維新』によりよくあてはまると思っている」との見解を示した。

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