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【倒れざる者~近畿大学創設者 世耕弘一伝】(12)雄弁会や演劇で学生生活を謳歌…後の政治家になる萌芽

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 一方、弘一は学生演劇でも活躍している。9年6月発行の雑誌「日本法政新誌 日本大學祝賀記念號」によると、5月16日に日大の大学昇格祝賀会が新校舎落成などを兼ねて催されたが、座興に演劇が披露された。配役に「(ヒロインの)父 今時咲春(いまときさきはる)」役として弘一の名がある。

 同年11月7日には、日大学生会主催の北中国飢饉(ききん)救済を目的とした「慈善演劇会」が開かれた。「高田の馬場義憤(ぎふん)の一刃(いちじん)」のタイトルで演劇が披露され、弘一は「のりやの婆さん」役を演じたという記録が残る。「日本座」と称し、有名な女役者に手ほどきを受けたという。

 山本勝市の別の思い出によると、弘一は高等小の卒業式後の学芸会で芝居を披露し、女形に扮(ふん)して演じた際、肝心な台詞を間違えて笑いを誘ったといい、少年時代から演劇や芝居に親しんでいたことがわかる。

 弘一は多彩な活動で学生生活を謳歌(おうか)したが、特に雄弁会での活躍は後に政治家になる萌芽(ほうが)がみてとれる。(松岡達郎)

=敬称略

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