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2018年の3冊 花田紀凱氏ら各ジャンルの専門家がおすすめ…平成を象徴する1冊も

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「ベルリンは晴れているか」
「ベルリンは晴れているか」

 年末恒例「今年 私の3冊」です。各ジャンルの専門家が今年刊行の良書2冊と、平成を代表・象徴する1冊(★)をチョイスしました。担当記者おすすめのコミック作品もお楽しみください。

                   

 ≪ノンフィクション

 ■月刊『Hanada』編集長・花田紀凱

 〔1〕死に山 世界一不気味な遭難事故《ディアトロフ峠事件》の真相 ドニー・アイカー著、安原和見訳(河出書房新社・2350円+税)

 〔2〕復刻版 一等兵戦死 松村益二著(ハート出版・1500円+税)

 ★平川祐弘決定版著作集(全18巻) 平川祐弘著(勉誠出版・3600~1万円+税)

 〔1〕今年も『週刊文春』、宝島社『このミステリーがすごい!』などのミステリーベスト10が出そろったが、この作品の迫力には敵(かな)わない。何しろ、ノンフィクション・ミステリー、実話なのだから。

 1959年、ソ連・ウラル山脈で起きた学生9人の異常な遭難事故。1カ月後、遺体が発見されたとき、氷点下の寒さの中で3人は衣服を身につけておらず、全員が靴をはいていなかった。3人は頭蓋骨骨折。女性の1人は舌を喪失。全員から異常な濃度の放射能を検出。この異常な事件を半世紀ぶりにアメリカ人の映像作家が追う。そして、その驚くべき真相とは--。

 この作品が気に入った方は3年前に出た『真夜中の北京』(ポール・フレンチ著、笹山裕子訳、河出書房新社)もぜひ。

 〔2〕支那事変で召集された若き新聞記者が、初めて経験した戦場と人の風景をみずみずしい文章でつづった感動の記録。昭和13年に発刊されたベストセラーの復刻版。つかの間の休息。さっきまで隣にいた戦友の死。夜中にふと気づいた虫の声。中国の孤児たち--。

 昨年同じ社から復刻された『敗走千里』(陳登元著、別院一郎訳)は逆に、中国の青年が応召され、兵となって体験した戦場の記録。併読を勧める。

 ★忙しい仕事の合間、平川先生の著作をひもとくのは至福の時である。

 読む度に、学問とはこんなに楽しいものかと思い、ああ、若い日にもっと、もっと勉強しておけばよかったと痛感する。

 平成28年11月から順次刊行され、全18巻のうち現在12巻まで出ている。どの巻を読んでもいいけれど、おすすめは先生の読書遍歴を中心とした『書物の声 歴史の声』。

                   

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