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【編集者のおすすめ】『童(わらべ)の神』今村翔吾著 骨太テーマに血わき肉躍る

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『童(わらべ)の神』今村翔吾著
『童(わらべ)の神』今村翔吾著

 「小説的な重層性があり、書き手の力量を感じた。抜群の作品」(北方謙三)、「平安時代のオールスターキャストが登場。『水滸伝』のような小説」(今野敏)、「非常にスケールの大きい、ずば抜けた受賞作の誕生を喜ぶ」(角川春樹)。

 全選考委員、満場一致の大激賞で、第10回角川春樹小説賞を受賞した本作は、新聞、雑誌、ラジオなど各メディアでも絶賛され、現在、7刷と順調に版を重ねている。

 父と故郷を奪った京人に復讐(ふくしゅう)を誓う主人公の桜暁(おうぎ)丸が、「童」と呼ばれ、京人から差別された者たち--平将門の娘が頭を務める盗賊団「滝夜叉」、丹波大江山の民「粛慎(みしはせ)(鬼)」、大和葛城山の民「畝火(うねび)(土蜘蛛(つちぐも))」らと共に朝廷軍に決死の戦いを挑む。“同じ血が流れているのに、なぜ、憎み合わねばならぬのか”、皆が手をたずさえて生きられる世の中を後世に託し、散っていった人々……。

 陰陽師(おんみょうじ)の安倍晴明、足柄山の坂田金時、源頼光、渡辺綱、正体不明の大盗賊「袴垂(はかまだれ)」、検非違使や武官しか狙わない兇賊「花天狗(はなてんぐ)」……なども活躍する血わき肉躍るエンターテインメントでありながら、現在の日本に通じる骨太のテーマが浮かび上がってくる。

 担当として、読者として8度は読んだであろう。その度に、新たな感動に出会い、胸を熱くし、ラストでは流れる涙を止めることができない。「童」たちの切なる思いと祈りが、もっともっと広がってほしいと強く願う。(角川春樹事務所・1600円+税)

 角川春樹事務所書籍編集部・原知子

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