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【ミュージアム】おぶせ藤岡牧夫美術館 少年時代の「遊び心」反映

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五岳の風」は、穏やかな気候の5月の光景を幻想的に描いている。遠くに山並みが連なり、近くには野の花が可憐に咲いている。とても奥行きのある作品だ=長野県小布施町
五岳の風」は、穏やかな気候の5月の光景を幻想的に描いている。遠くに山並みが連なり、近くには野の花が可憐に咲いている。とても奥行きのある作品だ=長野県小布施町

 常設展示室の最奥部に展示された「五岳の風」を鑑賞する。いともほほえましい光景に、思わず目尻を下げた。「五岳」とは、妙高山や斑尾山、黒姫山などの総称である「北信五岳」のことで、山上から吹き付ける風に乗って子供たちが宙に舞っている。どの表情もにこやかだ。到底、あり得ない光景だけに幻想的でもある。色遣いも鮮やかでありながら目に優しい。

 「五岳の風」の左右には、善光寺の春と冬をモチーフとした作品もあった。

 春の様子を描いたそれには、紙飛行機の翼に6人の子供と犬が乗っていて、おだやかに本堂を通り過ぎようとしている。桜の枝からつるされたロープを伝い、懸命につなぎ目まで上ろうとしている子供もいる。冬には雪合戦だ。寺近くの城山公園から眺望した作品なのだという。

 施設で展示されているのはことごとく、イラストレーターで絵本作家の藤岡牧夫さん(69)の手による作品で、自身が子供時分に体験した「遊び心」が色濃く反映されている。砂場で小山を作ったり、地面に図柄を描いたり、缶けりやケンケン…。長野県の木曽地域に含まれる上松町で生まれ、大桑村で育ったので、山や川といった自然が豊だった。

 藤岡さんは「子供のころの体験があって今がある。自分の体験から構想のヒントを引っ張り出して表現している」と話す。

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