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【アート 美】建築家・北川原温さんに聞く 地球にも人にも優しい木造

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ミラノ国際博覧会の日本館の外観。立体的な木格子が目を引く
ミラノ国際博覧会の日本館の外観。立体的な木格子が目を引く

 優れたデザインの木造建築が近年、各地で広がり始めている。木材の乾燥技術の向上や流通過程の透明化、企業への社会的評価の高まりなどが後押ししているようだ。東京芸術大学教授で建築家の北川原温(きたがわら・あつし)さん(67)に木造建築の魅力や可能性などを聞いた。(渋沢和彦)

 「中村キース・ヘリング美術館」(山梨県北杜市、平成19年)など、洗練されたデザインの建築で人気のある北川原さんは国内外で数多くの建築を手掛けている。3年前のミラノ国際博覧会で披露した日本館は外周を高さ12メートル、長さ200メートルの立体的な木格子で包み、同万博のパビリオンの中でも「最も美しい」と評判になった。展示デザイン部門で金賞を受賞したこの建物について「木を使っていくことが地球を守ることにつながれば」と願いを込めたという。

 北川原さんはそれ以前からも木造建築へのこだわりを持っていた。森に溶け込むような「岐阜県立森林文化アカデミー」(同県美濃市、13年)や、「長野県稲荷(いなり)山養護学校」(同県千曲市、19年)などはふんだんに木材を使用した。

 とりわけ注目されるのは長野県稲荷山養護学校で使われた同県産の木材だ。構造材となったカラマツの無垢(むく)材は、ねじれや割れのため本来使いにくいとされるが、県では人工乾燥技術の研究開発を進めてねじれなどを克服。柱や梁(はり)などの構造材として利用可能とした。大型の公共建築でカラマツの無垢材を大量に構造材で使ったのは全国で初めてだという。

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