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【昭和天皇の87年】日本経済を救った不屈の男 高橋是清の非常政策

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 6月2日、高橋は蔵相を辞し、閑雲野鶴の生活に戻った。昭和天皇実録が書く。

 6月3日《(昭和天皇は昨日午前)侍従長珍田捨巳をお召しになり、高橋が財界の危機収拾のところ、とくに老躯(ろうく)を挺して後輩田中総理の下に大蔵大臣たるを甘んじて拝命し、寝食を忘れて奮励し、収拾の実を挙げ得たことを以て、特に勲章を賜授すべき旨を御沙汰になる》(14巻78頁※5)--(社会部編集委員 川瀬弘至 毎週土曜、日曜掲載)

(※1) 昭和のほか「元化」「同和」などの候補もあった

(※2) 昭和2年3月14日の衆院予算委で、片岡直温(なおはる)蔵相が「東京渡辺銀行がとうとう破綻した」と失言したことが、取り付け騒ぎの直接のきっかけとなった

(※3) 当時の金融恐慌で休業した銀行は全国三十数行に上り、宮内省の本金庫(御用銀行)だった十五銀行も経営破綻した

(※4) 法令により銀行預金など全ての債務の支払いを一定期間猶予すること

(※5) 金融恐慌に胸を痛めていた昭和天皇は高橋是清の労を深くねぎらい、旭日桐花大綬章を授与した

【参考・引用文献】

○宮内庁編「昭和天皇実録」13、14巻

○若槻礼次郎著「『昭和』の年号」(鶴見俊輔ら編「天皇百話 上の巻」〈筑摩書房〉収録)

○上塚司記「高橋是清自伝」(千倉書房)

○大島清著「高橋是清」(中央公論社)

○高橋亀吉著「昭和金融恐慌史」(講談社)

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