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「梅毒」増加一途、過去最多の6000人超え 妊娠中は特に注意を

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 適切な抗菌治療を分娩(ぶんべん)4週間前までに完遂することで先天梅毒は予防できる。母子保健法では妊婦の梅毒検査が義務付けられているが、検査は基本的に妊娠初期だ。このため、岡部所長は「母子感染を防ぐため、パートナーも含め、妊娠中は感染リスクのあるような性行為を避ける必要がある」と指摘。出産時を含めた複数回の検査やパートナーの検査も併せて行うことをすすめている。

                   

 ■「訪日客増加が影響か」

 梅毒患者はなぜ急増しているのか。東京都内で性感染症の診療に当たる「プライベートケアクリニック東京」院長の尾上泰彦(おのえ・やすひこ)医師は「疫学的調査が行われていないので不明」とした上で、「複数の人と性行為する人の増加、梅毒流行国からの観光客の増加などが影響しているとの見方がある」と指摘する。

 世界保健機関(WHO)の2012年の統計によると、世界の梅毒感染の報告数は約600万人。昨年、訪日外国人客数は2800万人を突破し、流行国から持ち込まれるリスクが高まっている。風俗業界の関係者は「日本の風俗店ではトラブル防止の観点などから外国人客を断るケースも多かった。だが、近年は外国人専用をうたう店も出てきている」と説明する。

 一方、患者数が全国最多の東京都では特に、五輪・パラリンピックを控え感染拡大防止に躍起だ。都南新宿検査・相談室では、HIV(エイズウイルス)と梅毒の同時検査を毎日(祝日などを除く。無料)実施。11月、梅毒など性感染症の知識、相談先などを載せた総合ウェブサイト「東京都性感染症ナビ」を開設した。

 感染予防には、男性用避妊具を使用し、感染部位と粘膜や皮膚が直接接触するのを避ける。尾上医師は「患者が無自覚なまま感染を拡大させることも多い。不安があれば医療機関を受診してほしい」と呼びかけている。(三宅陽子)

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