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ノーベル賞本庶氏創設の基金に若手基礎研究者らが期待

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いすの裏にサインして、それを見せる本庶佑(たすく)京都大名誉教授=6日、スウェーデン・ストックホルムのノーベル博物館(AP)
いすの裏にサインして、それを見せる本庶佑(たすく)京都大名誉教授=6日、スウェーデン・ストックホルムのノーベル博物館(AP)

 本庶佑・京都大特別教授(76)のノーベル賞受賞決定とともに注目を集めたのが、賞金の使い道だ。基礎研究の重要性を訴える本庶さんの意向で、京都大は今月、賞金を原資に若手研究者の支援を行う「本庶佑有志基金」を創設した。研究費低迷や人材流出で日本の科学技術研究の基盤が揺らぎつつあるなか、未来のノーベル賞候補誕生の後押しとなるか。(有年由貴子)

 「日本では若い人への支援が細っている。安定的に、自由に研究できる機会を作りたい」。5日、授賞式への出発前に会見した本庶さんは、基金が果たす役割への意欲を語った。

 科学の原理原則を探究し、自然科学研究の土台ともいえる基礎研究だが、この分野の若手研究者を取り巻く環境は厳しい。

 「最終的に人にどう役に立つのか、社会に還元できるかを明確にしないと研究資金が調達できない」。神戸大の足立直子助教(39)=細胞シグナル伝達学=はこう話す。

 基礎研究者を志して生物学を学び、31歳で常勤ポストの助教に就いた。現在は3つの研究テーマを持つが、研究費申請の際には、成果がわかりやすい医学系の研究を前面に出す。「実は一般受けしないテーマにおもしろい研究の種が多々あるが、それでは資金は取れない」と、基礎研究が進みにくい現状を明かす。

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