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本庶・アリソン両教授の免疫治療薬、併用療法で効果増大

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 なぜ効果が倍増するのか

 アリソン教授が免疫部門を率いていた米国の「メモリアル・スローン・ケタリングがんセンター」に所属した国立がん研究センター中央病院先端医療科の北野滋久医師によると、腎細胞がんのオプジーボ単剤の奏効割合は約2割だったのが、ヤーボイとの併用で約4割に、メラノーマでは単剤の奏効割合は約3割だったのが併用で約5割へと増加した。国際共同治験のデータによるものだ。奏効割合は、がんが消える「完全奏効」と一部が消える「部分奏効」を合わせた数字であり、治験ではこれのデータとは別に生存期間の延長も認められたという。

 オプジーボとヤーボイは併用するとなぜ、劇的に効果が増すのだろうか。

 免疫チェックポイント阻害剤の研究・開発に携わってきた北野医師が解説する。イラストにあるように、(1)ヤーボイがT細胞(免疫細胞)の分子「CTLA-4」に結合し、がんの認識を妨げるブレーキが解除され、T細胞が活性・増殖化される(2)オプジーボがT細胞の別の分子「PD-1」に結合しブレーキを外す(3)両剤が順次作用することによりT細胞は妨害を受けにくくなり、T細胞が単剤よりも強く活性化・増強することにより、がん細胞に対する攻撃力が上がる-というのが併用療法のメカニズムだ。

 北野医師は「オプジーボ単剤よりも、ヤーボイを併用することで質的・量的に強化されたT細胞が、がん細胞を攻撃するため、効果が高まる」「それぞれの薬剤が絶妙な連係プレーを果たしている」と話す。

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