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【本ナビ+1】俳優・寺田農 『消えたフェルメール』朽木ゆり子著 なぜ何度も盗難に遭うのか

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寺田農さん
寺田農さん

 「どんな絵がいい絵かと訊(き)かれて、ひと言で答えなければならないとしたら、買えなければ盗んででも自分のものにしたくなるような絵なら、まちがいなくいい絵である」

 「洲之内コレクション・気まぐれ美術館」で著名な洲之内徹は、かつてこんな言葉を残している。

 「1990年3月18日、ボストンのイザベラ・スチュアート・ガードナー美術館から、フェルメールの〈合奏〉などの絵画を含めた13点の美術品が盗まれた。被害総額は現在5億ドルとされており、史上最大の美術品盗難事件として28年たった今も未解決で、作品がどこにあるのかわからない状態」「フェルメールは全作品数が三十数枚と極端に少ない。にもかかわらず不思議なことに何度も盗難に巻き込まれていて、二度盗まれた作品もある」

 なぜフェルメールは狙われるのか-。ひとつには絶対的な希少価値、価格の暴騰、そして盗むときに容易な比較的小さい絵が多い。そして所蔵されている館のなかには「邸宅美術館」と呼ばれる富豪の私的な美術館などがあり、セキュリティーに限りがある。

 犯行動機としては個人の所有欲などはすでになく、買い戻し金あるいは政治的な目的を達成するための手段となっているのだ。

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