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「能登のアマメハギ」継承に尽力 天野登さん(83)

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能登町秋吉地区アマメハギ保存会会長、天野登さん
能登町秋吉地区アマメハギ保存会会長、天野登さん

 国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産に「来訪神 仮面・仮装の神々」の登録が決まって一夜明けた11月30日、構成行事の「能登のアマメハギ」の継承に石川県能登町・秋吉地区の保存会会長として尽力してきた天野登さん(83)は「感無量。地域のみなさんの理解と協力があってのこと」と、改めて喜びをかみしめた。

 現在は、同町や輪島市の一部でしか行われておらず、行事の形態は集落によって異なる。秋吉では節分の夜、鬼に扮(ふん)した小中学生が家々を巡り、厄を祓(はら)って祝儀を受け取る。「昔はどこでもやっていたが、戦後は子供がご祝儀をもらうことが金銭トラブルの元になるとされ、教育委員会の指導もあって、やめた地区が多かった。隠れて続けてきてよかった」と感慨深げだ。

 日本海に突き出た半島先端部の奥能登。里山と棚田が美しい景観をつくり、漁港が点在する。農業や漁業の節目ごとに行事が繰り返されてきた。アマメハギもその一つ。長時間いろり端にいてできた火だこをはぎ取るという意味で、耕作が始まる春を前に「外で働け」と戒める。一時は夜集まって面を作ることが夜遊びにつながると指導され、各家の祝儀の額が話題になるのを嫌がる人もいたという。

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