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ユネスコ無形文化遺産にナマハゲなど8県の「来訪神」

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 インド洋・モーリシャスで開催中の国連教育科学文化機関(ユネスコ)の政府間委員会は29日、無形文化遺産に「男鹿(おが)のナマハゲ」(秋田県)など8県の10行事で構成される「来訪神(らいほうしん) 仮面・仮装の神々」を登録することを決定した。

 平成21年に単独で登録された「甑島(こしきじま)のトシドン」(鹿児島県)に、新たに9行事を加えて1つの遺産として申請していた。日本国内の無形文化遺産は21件で変わらない。

 来訪神は、季節の変わり目に異世界からの神に扮(ふん)した住民が家々を巡り、災厄を払う民俗行事。集落全体で伝承し、地域の絆を強める役割を果たす。起源は分かっておらず、何世代も受け継ぐ間に鬼のイメージが定着した地域もある。

 10行事はいずれも国の重要無形民俗文化財に指定され、保護が図られてきた。アワビの殻を吊(つ)り下げた「吉浜(よしはま)のスネカ」(岩手県)や渦巻き模様の耳を持つ「薩摩硫黄島のメンドン」(鹿児島県)など多様な姿をとり、地域の素材で神の姿を可視化する豊かな創造性が評価された。

 ナマハゲは、芸術家の故岡本太郎が紹介するなど昭和30年代にマスコミを通じて広く知られた。80超の町内会で継承され、観光振興に役立っている。平成23年に単独での登録を目指したが、トシドンとの類似性を指摘され、見送られたため、政府はトシドンを含むグループとして提案。評価機関が今年10月、登録を勧告していた。

 ナマハゲ以外は数カ所の集落だけで行われている。少子高齢化と過疎化で継承が難しくなる中、登録は地域の魅力を発信する機会として期待されている。文化庁の調査官は「変化の激しい現代に同じ行事を繰り返すのは難しく、続いていること自体に大きな価値がある」と指摘している。

 登録される行事はこのほか「米川(よねかわ)の水かぶり」(宮城県)「遊佐(ゆざ)の小正月行事」(山形県)「能登のアマメハギ」(石川県)「見島(みしま)のカセドリ」(佐賀県)「悪石島(あくせきじま)のボゼ」(鹿児島県)「宮古島のパーントゥ」(沖縄県)-の6つ。

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