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【編集者のおすすめ】「あるべき未来」に向けて 『憲法問答』橋下徹、木村草太著

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「憲法問答」
「憲法問答」

 2018年9月、安倍晋三首相が3選を果たした自民党総裁選。憲法改正論議はいよいよ熱を帯び、国民的議論へと発展しています。本書は、「改憲」「護憲」の二者択一でなく、あらゆる角度から知見を動員し、文字通り憲法について“問答”を繰り返した異色の対談書です。

 大阪府知事、大阪市長を歴任した橋下徹氏と、気鋭の憲法学者・木村草太氏が、ときに激しく論戦を展開し、ときに深く理解し合いながら、立憲主義、手続法、辺野古移設問題、同性婚、9条などについて語り合います。

 保守派と目されがちな橋下氏と、リベラル派に数えられる木村氏。一見して立場も考え方も異なる両氏ですが、法という基盤のもとに、考えを同じくするトピックもあるのが本書の読みどころ。

 君が代問題や9条改正、自衛権に関する政府見解(72年見解)など、意見を異にする問題は多々あり、激論の場面も。しかし、両氏は、異論ある者との対話を尊重します。対立軸だけが浮かび上がる感情的な議論では、憲法改正というイシューに立ち向かえません。法と論理に支えられ、「立憲主義」を追求します。そこから見えるのは、“成熟した民主国家”の姿です。

 平成も終わりに差しかかり、9条問題だけでなく、皇室典範の改正など憲法や法律に関して私たちが関与すべき事項はさまざまあります。橋下・木村両氏の“問答”から、「あるべき未来の形」を読み取っていただければ幸いです。(徳間書店・1500円+税)

 徳間書店学芸編集部 田中大介

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