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幻の「練馬大根」 ただいま収穫期

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練馬大根を手にする渡戸章さん=22日、練馬区平和台(松崎翼撮影)
練馬大根を手にする渡戸章さん=22日、練馬区平和台(松崎翼撮影)

 練馬区で栽培されている伝統野菜「練馬大根」が、収穫期を迎えている。生産量が少なく、ほとんど市場に出回らないことから「幻の大根」として知られるこの品種。身が締まって歯応えが良く、主にたくあんなどの漬物用として人気が高い。昭和30年代から生産が途絶えかけていたものの、区と地元農家の有志らが協力して増産に尽力。年々生産量が増え、今年は約1万4千本の練馬大根が生産された。

 練馬大根は全体が白い「白首大根」の一種で、長さは70~100センチ。約300年前に栽培が始まったとされ、昭和12年ごろは軍需用のたくあんの需要の高まりにより栽培がピークを迎えた。

 だが、干魃(かんばつ)や病気の発生、食生活の変化などにより、30年代から生産が衰退。練馬大根は一般的な大根に比べ2倍ほどの長さがあり、収穫に手間がかかることも重なってほとんど栽培されなくなった。

 こうした状況を受け、区は平成元年、JA東京あおばや区内の農家らと協力し、練馬大根の保存・育成事業を開始。希望者に練馬大根の種を毎年無料で配布しているほか、制限時間内に引き抜いた大根の本数や長さを競い合う「練馬大根引っこ抜き競技大会」を毎年12月に開催するなどして、練馬大根の魅力を発信している。

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