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大太刀、大鎧、香道具…もはや再現不可能の職人技の数々 長野・真田宝物館

 そうかといって、来館者を満足させる趣向を凝らさないはずもなく、例えば、幸貫所用の「緋絲縅大鎧(ひいとおどしおおよろい)」の厳かさは圧巻だ。前立てはクワガタで胴の模様には獅子が描かれてある。袖とかには、緋色の糸を結び合わせた縅(おどし)が施されている金工品で、「繊細なつくりになっていて、現在の技術では再現できない」(溝辺さん)とのこと。

 もっとも、実際に戦場でまとったわけではないといい、鑑賞した人はいくらか華やかな印象を持つに違いない。事実、平安時代から室町時代にかけての甲冑(かっちゅう)が模範とされ、「復古調の大鎧」と評されている。溝辺さんの伝によれば、「これこそ武勇の象徴」なのだ。

 奥方らがふだんから使っていたであろう香道具も目の当たりにできる。香木を割る道具一式が収まった「伽羅割道具(きゃらわりどうぐ)」をはじめ、薫(たき)物(もの)を入れていた「沈(じん)箱(ばこ)」、おこした炭団を香席に運ぶ際に用いた「阿古陀香炉(あこだこうろ)」が並んでいて、細かく砕いた香木を引き出しごとに整理していた「香箪笥(こうだんす)」もある。一つ一つの技巧に舌を巻き、きらびやかな装飾は見事というほかない。

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