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【みうらじゅんの収集癖と発表癖】「Since」現状報告 乱れに乱れ…悩むシンサー

「SINCE 2020」
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 今回は4年半前に当欄で一度書かせて頂(いただ)いた『Since』についての現状報告である。歴史や古さを誇る場合によく使われてきたSinceがおかしなことになっている問題だ。

 僕の中でその“気づき”があってかなり経(た)つが、今でも無法地帯というか堂々、店の看板に『Since 2017』などと入っているのを見るにつけ「Sinceの概念、丸潰(まるつぶ)れ」と思わざるを得ない。

 Sinceを審査する者(通称・シンサー)としては、さほど創業から年月を稼いでいないもの、特に目を見張るばかりの近年モノを称し、“最新ス”と呼んでいたのだが、何と!『SINCE 2020』などという“未来シンス”まで登場し、困っているのである。

 そりゃ、自由は何物にも代えがたいもの。しかしだ、そこに一定のルールが無ければ世の中は乱れてしまう。人間の闘争心ってやつが「うちも負けてられへんがな」と、遂(つい)には『SINCE 20××』まで生み出す始末である。

 ま、その逆の老舗感ってやつも「だったらうちは『since 320』でいきまっせぇー」と、無茶(むちゃ)な西暦を謳(うた)ってくる。もう、こうなるとイタチごっこ。人類誕生まで遡(さかのぼ)る輩(やから)が出るのも時間の問題だ。

 やっぱりここはもう一度、冷静になってよーく考えるべきである。そもそもSinceを名乗るだけの店だけにSinceは存在するものではなく、Sinceは平等にある。

 それは自分の誕生日だったり、愛妻家にとっての結婚記念日だったりと、キープオンしてさえいればSinceをカウントすることが出来る。それをわざわざ看板に出すか出さないか、それだけの違いなのである。

 「だったら『SINCE 1000』で」って譲歩したつもりだろうが、看板をよくよく見るとゼロに小さくチョロリンと何か出てるじゃないか! 本当は1996なのに、コレは“騙(だま)シンス”と呼んでいいだろう。

 ん? 『SCINCE 1952』。一瞬マトモだと思ったが、おいおい!Sinceの綴(つづ)りが間違っちょるよ!

 「こんなのどう?」って、ちょっと色っぽい声で聞こえてくる『SINCE ANGEL』。百歩譲って、シンサーとしてはいつから君が天使なのかを知りたいわけで。

 今後も調査を続けるつもりだけど、どう思います? Since界-。(作家、イラストレーター)=月1回掲載します

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