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がん化リスク、慎重に検証必要 パーキンソン病のiPS治験

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 iPS細胞による再生医療は、京都大がパーキンソン病患者の脳内に移植を実施したことで、従来と比べ高い水準で安全性の確認が求められる時代に入った。

 iPS細胞は移植した細胞ががん化する懸念があり、そのリスクは細胞の数が多いほど高い。理化学研究所が移植に使った網膜細胞は数万個だったが、今回は桁違いに多い。脳は神経細胞や小器官などが入り組んだ複雑で重要な臓器だ。仮にがん化した場合、周囲の細胞に影響を与えて障害が生じる恐れがある。

 京大は動物実験でがん化が起きないことを確認しているが、より慎重な経過観察が必要になる。

 理研の移植は主に研究を目的とする臨床研究だったのに対し、京大は実用化に向けて最終段階のデータを集める初の治験の位置付けだ。国が求める安全性のハードルははるかに高い。

 治験では移植した細胞が成長し、脳からの指令の伝達役であるドーパミンを放出することで症状の改善が期待される。こうした効果がどこまで得られるかは未知数だが、高い水準で検証されれば新たな治療法が実現し、多くの患者に光明をもたらすことになる。(伊藤壽一郎)

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