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津波被災のかまぼこ工場跡、解体始まる 社長「ここで助かった、感謝」 宮城・閖上地区

震災遺構としての保存がかなわず、解体が始まったかまぼこ製造会社「佐々直」の旧本店工場=9日、宮城県名取市閖上(千葉元撮影)
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 東日本大震災で700人以上が犠牲になった宮城県名取市閖上地区で、津波に襲われながら建物の構造が残っていた地元のかまぼこ製造会社「佐々直」の旧本店工場跡の解体工事が9日、始まった。着手に先立ち、社員やOBら約100人が参加してお別れ会が開かれ、ここで亡くなった5人の従業員やOBらに黙祷をささげるなどした。

 同社の社長、佐々木直哉さん(72)は震災当時、この工場で生き延びたという。

 「ここで助かったこと、7年数カ月がたってもここに残ってくれたことに感謝している」

 震災を伝える遺構が年々減少して風化が叫ばれるなか、「どうしても人は忘れやすく、忘れたいと思うもの。なんとかして伝えていきたい」と語った。

 工期は2週間。工場跡は市が震災遺構として保存しようという計画もあったが、頓挫。一帯は市の区画整理事業で、「震災メモリアル公園」が整備され、来年5月に供用が始まる予定。

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