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【話の肖像画】建築デザイナー カール・ベンクス(4)新潟の田舎暮らしを満喫

新潟県十日町市の自宅前。クリスティーナ夫人(左)と(本人提供)
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 〈ルフトハンザ航空の客室乗務員だった夫人のクリスティーナさんとは東京で出会い、新潟県の自邸で共に暮らしている。平成11年には自らの会社を設立した〉

 十日町市の竹所(たけところ)集落で古民家が建つ土地を自宅用に購入したことは、妻には黙っていました。後で「日本で土地を買った」と言ったら、東京のイメージを持っていたらしく、「日本の土地は高い」と怒られました。妻はアルゼンチン出身ですが、母国は治安に懸念があって「竹所はいい」と気に入っています。彼女とは、東京の代官山に住んでいるドイツ人の友人を通じて知り合いました。私が30代半ばぐらいの頃です。

 素晴らしい自然と家の中の雰囲気を妻も気に入っています。日本語はあまりできませんが、竹所の皆さんは親切なので何とかなっています。ドイツ語や英語をしゃべれる人が不思議と近くにいたりもします。

 ドイツでも仕事や別荘みたいなものがあったので、日本と行ったり来たりが続きました。日本では東京の工務店で打ち合わせをし、週末は竹所で過ごすといった生活です。十日町に会社をつくった少し前くらいから、日本にいることが多くなりました。

 〈ベルリンや東京など大都市での生活が長く、初の田舎暮らしを満喫している〉

 竹所の人は、私が最初に来たときは不思議がっていました。いきなり外国人が茅葺(かやぶき)の家を作ったりしましたからね。雪深いところなので、1年くらいしかもたないと思っていたようです。それでも古民家を建て直しているときに、集落のみんながやってきて、アドバイスをしてくれました。茅葺の職人さんもいたりしました。飲み会があったり、楽しいですよね。地域に溶け込まないと、住んでいる意味がない。竹所では近所の人の顔が見えないと、みんなが心配するんですよ。余った野菜を持ってきてくれるなど、ありがたいですね。

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