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三億円事件の現場巡るタクシーツアー 若者人気で再開

現金輸送車が襲われた現場。シートがかかっているのは犯人が使用したオートバイ。右手のコンクリート壁は府中刑務所=昭和43年12月
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 昭和最大のミステリーともいわれる「三億円事件」が、この12月で発生から50年を迎える。数多くの小説やドラマなどの素材としても取り上げられてきたその現場をタクシーでめぐるツアーが今月、始まる。ツアーを企画したのは、横浜市に本社を置くタクシー会社「三和交通」。ひと足早く体験取材に赴くと、開発が進んで様変わりした街並みのなかにも、当時の面影を残す光景が残されていた。(宇都木渉)

 三和交通によると、一昨年に1度実施したところ、若者を中心に大人気を博したことから、半世紀を迎えるのを記念してアンコールの運びとなった。参加者はJR中央線国分寺駅から、三和交通のグループ会社「三和交通多摩」(東京都府中市)のタクシーに乗車する。

現在は防犯カメラが

 駅前の100円ショップが営業する場所には、日本信託銀行(現・三菱UFJ信託銀行)国分寺支店があった。50年前の昭和43年12月10日午前9時15分ごろ、土砂降りの雨の中、府中の東京芝浦電気(現・東芝)事業所まで従業員のボーナスを積んで向かった現金輸送車の日産セドリックは、ここから出発した。

 「これから先は、このタクシーを現金輸送車だと思ってご乗車ください」。ガイドを兼務するタクシーの運転手にそう告げられ、しばらくすると、タクシーは国分寺街道と東八道路の交差点にさしかかる。この付近に犯人はバイクを用意していた。

 事件が起きたのは、現金輸送車が府中刑務所の壁を左側に見ながら走る通りに達したときだった。「当時は壁の上に監視塔があったそうです」(タクシーの運転手)。現在は防犯カメラが作動するこの場所で、ニセ白バイに乗って警察官を偽装した男は後方から現金輸送車に近づいた。

 続いて停車するよう合図し、運転手に「支店長宅が爆破された。この車にも爆薬が仕掛けられたという情報があるので調べさせてもらう」などと言って降車させ、車体下に潜り込んで発煙筒をたいた。驚く運転手らを残してまんまと現金輸送車の運転席に乗り込み、その場を後にしたシーンはあまりに有名だ。

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