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「道路課金」高いハードル 鎌倉市の渋滞解消なるか 地元合意がカギ

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観光客減少も?

 地元の合意形成に関しても難問が山積だ。市内中心部を訪れる市民に対しても課金するのか、また周辺自治体から市内を通過する場合、課金の対象となるのかなど、議論は深まっていない。藤沢市や同県逗子市など隣接自治体には「何の情報ももたらされていない」(関係者)のが実情で、鎌倉市に対して詳細な説明を求めることも予測される。

 また、観光客の減少につながりかねず、商工業者から反対の声が上がる可能性もある。市では8年に道路課金の実施検討を始めたが、商工業者から反対を求める陳情が市議会に提出され、頓挫したこともあるからだ。

 市交通政策課では「国とも連携しながら、実証実験の検討を進めたい」としているものの、五輪開催まで約1年半に迫っており、スケジュール的には厳しさを増している。市では今年度中にシンポジウムを開催したうえで、来年度に市民説明会を実施して住民合意を取り付け、実施に踏み切りたい構えだが、「あまりに拙速過ぎる」との批判は免れず、道路課金の実現は困難を極めている。

 課金型ロードプライシング 交通渋滞の解消に向けて、特定の道路を通行する車両に料金を課して交通量を抑制する政策で、シンガポールや英・ロンドンなどで導入されている。シンガポールでは1975(昭和50)年に導入されて、交通量が約2割減少した。2003(平成15)年に導入したロンドンでは、バスの待ち時間が大幅に短縮される効果が出ている。日本では外国人観光客が多い鎌倉市と京都市で導入が検討されている。

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