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【テクノロジー最前線】高速道路の既存設備で逆走車検知に成功 住友電工グループ、平成31年度までに実用化へ

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路面埋設型で気候などの影響受けにくく

 高速道路には、すでに交通量を計測するために、「ループ式車両検知器」という装置が埋め込まれている。路面に埋設したループコイルに交流電流を流し、車両の接近による電流の変化をとらえるのが原理。2つのループコイルが約5・5メートルの間隔をあけて設置されており、車が通過したときに現れる信号パターンを対比させて、同じ車両が何秒でコイル間を通過しているかを知り、渋滞の発生などを把握できるものだ。環境に左右されにくく、住友電工SSによると軽自動車以上の車両ならば一部を除き99・7%以上の精度で検知できるという。

 住友電工SSのアイデアは、交通量を判定するこのシステムで、上下逆方向に車が走ると通常と異なる信号パターンが現れるのを利用するというものだ。原理は単純だが、誤検知が生じるような「死角」をつぶして、今回、現実的に使える可能性が確認された。

 死角の一つは、5・5メートルよりも車間が詰まるノロノロ運転になった場合だ。タイミングしだいでは逆走車はないのに逆行パターンが現れる。そこで、このような渋滞時は逆走自体が不可能だとして検知対象から除外した。

 また、隣の車線から車が移ったりすると誤検知の原因になるため、車線変更についても規制した。これらの対策を取り、2017年11月に約21日間にわたって実際のインターチェンジ(IC)の通信機械室に設置した検証設備で実験を行ったところ、誤検知が起きなかった。

 住友電工SSでは、道路管制センター側に逆走検知情報を受信する設備が新たに必要にはなるが、主要な検知器については「ソフトを入れ替えることで本線IC区間の半数程度で逆走検知が可能になる」と推測しており、今後、高速道路管理者への導入を提案していく。(WEB編集チーム・原田成樹)

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