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日本最古級の仏像「飛鳥大仏」、国宝に返り咲くか 最新研究で顔の成分が7世紀と判明

1400年のときを重ねた飛鳥寺の飛鳥大仏=奈良県明日香村(渡部圭介撮影)
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 「日本最古」といわれながら、国宝になれない仏像がある。飛鳥寺(安(あん)居(ご)院、奈良県明日香村)にある飛鳥大仏(銅造釈迦如来坐像、重要文化財)だ。国宝になれないのは、後世の補修箇所が多く、造られた7世紀当時の部分がほとんど残っていないからとされているが、最新の研究では、オリジナル部分が従来考えられていたよりも多く残っているとの結果も。飛鳥大仏に国宝指定の報は届くか。

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 修学旅行生ら、多くの参拝者が集う飛鳥寺本堂。飛鳥大仏を目の前に、植島寶(ほう)照(しょう)住職の明朗な解説が響き渡った。「日本で最も古い仏像といわれております」

 飛鳥大仏は609年には完成したとされ、鋳造年が絞れる仏像としては日本で最古級。面長の顔やアーモンドのような形をした目は大陸の影響が色濃く、江戸時代に飛鳥大仏と対面した国学者、本居宣長(もとおりのりなが)は「菅(すが)笠(がさ)日記」に「げにいとふるめかしく、たふとく見ゆ」との一文を残している。

 しかし、飛鳥寺は鎌倉時代の建久7(1196)年の火災で廃れた。火にさらされた飛鳥大仏は、オリジナル部分は目周辺や右手中央の指3本などで、その姿のほとんどが後世の作というのが通説。それが日本最古でありながら、国宝になれない理由といわれている。

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 「見た目で判断されたのでしょう」。そう語るのは大阪大学大学院の藤岡穣(ゆたか)教授(東洋美術史)だ。例えば顔には、随所にはっきりと補修したような跡が見て取れる。

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