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「宇宙大航海時代の幕開け」「教科書書き換える」 水星探査機「みお」関係者ら

水星探査機「みお」が正常に航行を始めたことを確認し、握手を交わす宇宙航空研究開発機構(JAXA)の久保田孝教授(左)と藤本正樹教授=20日午前、東京都千代田区(草下健夫撮影)
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 「宇宙大航海時代の幕開けだ」「7年後が待ち遠しい」-。日本初の水星探査機「みお」の打ち上げが成功した20日、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の関係者から喜びと期待の声が挙がった。

 JAXAの東京事務所で待機した久保田孝教授は、みおがロケットから分離された後も「探査機からの信号が届くまで、ガッツポーズは出せない」と緊張した表情を崩さない。約10分後、信号が届いたとの連絡が入ると笑みを浮かべて立ち上がり、隣席の研究者と固い握手を交わした。

 久保田氏は高揚した様子で一気に語った。「金星探査はかなり行われてきたのに対し、水星は2回だけ。今回はまさしく冒険の始まりで、JAXAの宇宙大航海時代の幕開けになった。今後、何があるか分からないが一つ一つクリアし、水星に到着したい」

 同席した藤本正樹教授は、今回の探査が欧州との共同計画であることに触れ「国際協調でできるのがうれしい。その中で、日本は何をするのか考えていくことが大事だ」と指摘。その上で「水星探査が太陽系やさまざまな惑星の理解にもつながるよう問題を見据えて、7年後の到着を迎えたい」と話した。

 観測計画をまとめた村上豪(ごう)プロジェクトサイエンティストは、南米の仏領ギアナにある欧州の発射場で打ち上げを見守った。国際電話で日本の報道陣の取材に応じ「探査で教科書を書き換える発見ができると期待してきたが、いよいよ実感を持った。スタートラインではあるが、まずは本当に打ち上げられ、ほっとしている」と率直に語った。

 一方、観測計画の立案などに加わった西野真木(まさき)名古屋大特任講師は、インターネットの中継で打ち上げを見守った。「7年後が実に待ち遠しい。現在、水星探査の計画や構想は他になく、今の世代の研究者にとっては今回が最後になりそうだ。それだけに、観測データを余すところなく活用できるよう万全に準備したい」。具体的には「探査機と同時に、地上からの観測や、実験室での水星の地表の状況の再現、スーパーコンピューターの活用なども並行して行うことが有効ではないか」と話した。

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