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譲位後のご生活「静かに心豊かに」 私的な思い込めた異例のメッセージ 皇后さま84歳

天皇陛下に寄り添われる、84歳の誕生日を迎えられた皇后さま=宮殿・中庭(宮内庁提供)
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 20日に84歳の誕生日を迎えた皇后さまは宮内記者会の質問への文書回答で、半年あまりに迫った天皇陛下の譲位後の生活について、陛下とともに「静かに心豊かに」過ごせるよう願われた。国民に気持ちを伝える最後の機会であろうことを踏まえ、私的な思いをふんだんに盛り込まれた異例のメッセージとなった。

 譲位後、天皇、皇后両陛下は皇居・御所から、かつて3人のお子さま方と暮らし、現在は皇太子ご一家がお住まいの東宮御所に移られる。12月に85歳となられる陛下を気遣い、「恵まれた自然の中でお過ごしになれることに、心の安らぎを覚えています」。陛下が皇居で観察されてきたタヌキが好むイヌビワを植えるなどの願望も込められた。

 東宮御所を改修する間には、高輪皇族邸(旧高松宮邸、東京都港区)に仮住まいされる。すでに下見を済ませており、陛下と「出来るだけ手を入れず、宮邸であった当時の姿を保ったままで住みたい」と話し合われているという。

 足の痛みなどを抱えながら、この1年も330件の公務を果たされた皇后さま。上皇后になり、公務を離れたら何をするかと尋ねられることがよくあると明かし、手つかずの本を「一冊ずつ時間をかけ読めるのではないかと楽しみ」と思いをめぐらされた。

 宮内記者会からの質問が1問となった平成27年以降、皇后さまは文書回答で直近の災害を振り返り、被災者を見舞う言葉などをつづられてきた。ノーベル賞受賞や五輪での活躍、親交があった人たちの訃報など種々の話題にも、公的な立場で触れられてきた。

 この1年も西日本豪雨や大阪、北海道の地震などがあり、皇后さまは冒頭、犠牲者への哀悼や被災者への配慮も見せられた。京都大特別教授の本庶佑(ほんじょ・たすく)さんのノーベル賞受賞などには言及されなかった。

 結婚後の日々や譲位後の生活に関する私的な思いが大半を占める形となり、側近は「国民に対して気持ちを示す最後の機会を重く受け止め、結婚から60年の道のりに正面から向き合われたようだ」と推し量った。

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