PR

ライフ ライフ

駒ヶ岳で半世紀ぶりにライチョウ発見

駒ケ岳で発見されたニホンライチョウ(提供:鈴木金治氏)
Messenger

 半世紀ぶりに中央アルプスの長野県の駒ケ岳(2956メートル)で確認された国特別天然記念物のニホンライチョウが、北アルプスか乗鞍岳から飛来した個体であることが16日、環境省信越自然環境事務所(長野市)の調べで分かった。同事務所や県などは12月にも会合を開き、駒ケ岳でのニホンライチョウの生息の定着に向けた事業について協議する。

 ニホンライチョウ1羽が、7月20日に駒ケ岳で登山者によって写真撮影された。同事務所などが現地調査を行った結果、昨年産んだ卵や巣が確認され、少なくとも雌の1羽が1年以上にわたって中央アルプスの山域に定着していることが分かった。

 このときに採取された羽毛や糞(ふん)について遺伝子解析を行った結果、北アルプスや乗鞍岳で生息する個体群のDNA(デオキシリボ核酸)の配列と一致した。駒ケ岳と距離が近い御嶽山や南アルプスのDNAとは異なっていた。

 ニホンライチョウが飛来できる距離は、これまで20~30キロとみられていたが、駒ケ岳と乗鞍岳の距離は約40キロ、北アルプスとは55~100キロ離れている。山伝いに移動してきたことが推測できるという。

 同事務所によると、ニホンライチョウは近親交配を避けて、雌が移動する習性が最近になって分かっており、「研究成果が裏付けられた」と分析している。

 中央アルプスでは登山客が急増した昭和44年以降、ニホンライチョウの生息が確認できずに絶滅したとみられていた。同事務所は「中央アルプスに、生息できる環境が残されていたことが分かり、大きな成果だ」と分析している。

(太田浩信)

あなたへのおすすめ

PR

PR

PR

PR

ランキング

ブランドコンテンツ