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【クローズアップ科学】独創貫き「道なき道」を歩む ノーベル医学・生理学賞の本庶佑氏の研究哲学

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研究について語る本庶佑氏=2016年、京都市左京区の京都大(志儀駒貴撮影)
研究について語る本庶佑氏=2016年、京都市左京区の京都大(志儀駒貴撮影)

 がん免疫療法の開発でノーベル医学・生理学賞に輝いた本庶佑(ほんじょ・たすく)京都大特別教授(76)。免疫のブレーキ役を発見して創薬につなげ、がん治療に光明をもたらした。これまでの取材や会見などでの言葉を通じて、研究者としての姿勢を伝える。

研究 「絶対やれる」信念で解明

 免疫を抑えるタンパク質「PD-1」は、がんとは別の研究で偶然に見つかった。これが免疫のブレーキ役で、がんの治療に役立つと突き止めるまで、マウスを使って膨大な実験を繰り返した。治療薬「オプジーボ」として実用化したのは、発見から約20年後の2014年だった。

 「機能の解明が非常に難しかった。PD-1を働かせないようにしたときに出る症状が軽度だったので、時間がかかった。だが軽度だから副作用が少なく、薬として使える。絶対にやれると思った。信念というか、構造的に見てこれは重要な分子だと確信した」

 免疫学が専門だが、がんの研究も胸の内にあった。「大学在学中に同級生が(悪性度の高い)スキルス性の胃がんで、あっという間に亡くなった。がんは非常に大変な病気だ、少しでも貢献できればいいなと当時、かすかに思った」

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