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【モンテーニュとの対話 「随想録」を読みながら】(36)「愛国スーツ」にご用心

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全体の構成に目を向けると…

 柴山大臣はこういう展開になることをおそらく予想しながらも、ウソをつくことなく、自分の考えを正直に述べたのだろう。ただ、315字からなる教育勅語を読み込み、その全体の構成をつかんだうえでの考えであることを、時間はかかっても明らかにすべきだった。いささか謙虚すぎた。

 「普遍性を持っている部分もある」と柴山大臣が言ったのは次の部分だろう。原文は読みにくいと思われるので、カタカナはひらがなになおし、区切りを入れた。

 《父母に孝(こう)に 兄弟(けいてい)に友(ゆう)に 夫婦相和(ふうふあいわ)し 朋友(ほうゆう)相信(あいしん)じ 恭儉(きょうけん)己(おのれ)れを持し 博愛衆(しゅう)に及ぼし 學(がく)を修め 業(ぎょう)を習い 以(もっ)て智能を啓發(けいはつ)し ●(=徳の心の上に一)噐(とくき)を成就し 進(すすん)で公益を廣(ひろ)め 世務(せいむ)を開き 常に國憲(こくけん)を重(おもん)じ 國法(こくほう)に遵(したが)い 一旦(いったん)緩急(かんきゅう)あれば 義勇公に奉じ…》

 ここではあえて、リベラル派の旗頭になった感のある作家、高橋源一郎さんの現代語訳を紹介しよう。

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