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【ロシアを読む】ウクライナ正教会、「盟主」ロシアから独立 東方正教会に分裂危機

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 しかしバルトロメオ1世は9月、2人の総主教代理をウクライナ正教会に派遣することを決定。これはウクライナ正教会に対する露正教会の管轄権を認めず、ウクライナ正教会の独立を認める意向の反映だとされた。ロシア側は反発し、コンスタンチノープルとの交流断絶を示唆していた。

露の管轄権を否定

 露正教会は従来、自らをスラブ民族圏の正教会を代表する存在として位置付けてきた。また、正教会内において最大となる約7500万の信徒数を背景に、正教会内の主導権をコンスタンチノープルと競ってきた経緯がある。

 今回のシノドで、コンスタンチノープルは、キエフ系などを正式な教会組織と承認し、露正教会によるウクライナ正教会への管轄権を否定する決定を下した。

 インタファクス通信によると、決定を受け、ウクライナ正教会(キエフ系)トップのフィラレート総主教は11日、分裂した国内の教会組織を統合し、新たなウクライナ正教会を立ち上げる考えを示した。

 一方、露正教会は強く反発。「コンスタンチノープルとの交流を断絶せざるを得ない」との立場を表明した。正教会がロシア側とコンスタンチノープル側に分裂する恐れが出ている。

 外交関係者によると、ウクライナやコンスタンチノープルの動きの背後には、ロシアの国際的影響力を排除しようとする米国の働きかけがあったという。実際、米国務省のナウアート報道官は9月25日、「ウクライナの宗教的独立の動きを強力に支持する」などとする声明を発表している。

 ペスコフ露大統領報道官が11日、「ロシアは正教会を分裂させるいかなる動きにも同意できない」と話したように、問題は宗教の領域にとどまらず、国際情勢にも影響を与えそうだ。

歴史的な経緯は…

 ウクライナ正教会の独立問題の背景や影響を深く理解するには、歴史をひもとく必要がある。

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