PR

ライフ ライフ

【都民の警察官横顔(5)】更生願い、母親のように諭す 組織犯罪対策総務課 粟生陽子(あわお・ようこ)警部補(50)

取り調べの合間をぬって取材に応じた粟生陽子警部補=9月20日(安里洋輔撮影)
Messenger

 夜の住宅街で、民家の物陰にしゃがみこんだ男の手元が赤く光った。目白署勤務の24年前、内偵捜査を続けていた連続放火の容疑者だった。炎天下の夏から雪が降る冬まで。半年間張り込みを続けた末、ライターで火をつける決定的瞬間を目撃し、自身の手で手錠をかけた。

 「あの時の緊張感がいまだに忘れられない」。刑事課に配属されて初めて担当した事件をそう振り返る。

 昭和62年、警視庁に入庁。当時は女性警察官が珍しい時代だったという。配属された目白署では、交通執行係としてキャリアをスタートさせた。

 暴力団対策法の施行前で、「民事介入暴力」の脅威が吹き荒れ、管内の暴力団事務所周辺の違法駐車が住民の悩みの種になっていた。組員の怒号を浴びながら敢然と違反切符を切る姿を見ていた上司が、念願だった刑事課への配属を推薦してくれた。目白署初の女性刑事となった。

 「期待は絶対に裏切れないと思った」。駆け出しの頃の思いと、刑事生活の原点となった事件の記憶を胸に、刑事・組織犯罪対策部門で事件捜査の第一線に立ち続けた。

続きを読む

あなたへのおすすめ

PR

PR

PR

PR

ランキング

ブランドコンテンツ