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「とんでもない成果出てくる」「辛抱強く支援を」 ノーベル賞・本庶佑さん、文科相表敬詳報

柴山昌彦文科相(中央左)と面会した、ノーベル医学・生理学賞を受賞した京都大の本庶佑特別教授(同右)=11日午前、東京都千代田区(酒巻俊介撮影)
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 がん免疫療法の開発でノーベル医学・生理学賞に輝いた京都大特別教授の本庶(ほんじょ)佑(たすく)さん(76)が11日午前、柴山昌彦文部科学相を表敬訪問した。主なやり取りは以下の通り。

     ◇

 本庶さん「大変長いこと文部科学省にはお世話になり、こういう結果になった。どうもありがとうございます。(色紙を手渡しながら)これは私が書いたもので『有志竟成(ゆうしきょうせい)』という言葉。(物事は)志があればついに成るという意味だ」

 柴山文科相「今回の先生の受賞を象徴するような素晴らしい格言だ」

 本庶さん「三十何年かの間に、トータルで40億円ぐらいを(文科省の科学研究費助成事業などから)支援していただいた。私は幸運な世代で、ちょうど日本の経済が上向きのとき、こういう大型研究をさせていただき非常に感謝している。広い視点で研究を見ると、科研費が国の科学の基本だと思う。だが残念ながらあまり増えていない。今後、少しずつでいいから増やしていただくことが国の科学技術に大変重要だと思う。ぜひよろしくお願いする」

 柴山文科相「本庶先生には先週の日曜日に京都でお目にかかり、基礎研究の充実について教えていただいた。科研費の使い勝手に関してはいろいろと改善の動きがある。金額そのものもそうだが、特に基礎研究をどのように応用段階につなげていくかも含め、しっかりと支援させていただく」

 本庶さん「ありがとうございます。ぜひよろしくお願いする。生命科学というのは非常に分かりにくい。例えばロケットを打ち上げるとか大きな橋を作るとかいう話は非常に分かりやすいし、政治家の方にも成果が見える。生命科学は何をやっているか分からない。しかも分野が広い。生命科学の研究者を100人集めて、今の生命科学で何が一番大事か聞けば、みんな違うことを言う。みんな、俺のところが大事だと。そこが非常に大きな問題だ」

 「ただ、生命科学は分からないところからとんでもない、人間が考えていないような成果が出てくるので、ぜひ支援をいただきたい。私のやっている免疫学も、非常にまだプリミティブ(初期的)な学問で、ようやくいろんなことが分かりかけ、今、応用にもつながったところだ。ぜひそういうところにも光を当てていただきたい」

 柴山文科相「がんの治療薬、オプジーボで助かったという方々の感謝の声が多数寄せられている。そういう成果に一足飛びにつながる問題ではないというのは今、先生のおっしゃった通りだ。われわれはしっかりと、仕組みそのものも含めて応援させていただく」

 本庶さん「全て政府からではなく自助努力もした方がいいだろう。幸い、オプジーボの特許料が入る予定だ。弁護士レベルで相談がまとまっていないのだが、それは大部分、京都大のファンド(基金)にして若い方を支援する。ノーベル賞の賞金も入れる」

 「(免疫のブレーキ役として働くタンパク質の)PD-1は平成4年に物質が分かり、薬として市場に出たのが26年だから、それまで22年。どうしても(研究期間が)長いから、なかなか一般の方にすぐこうなりましたということが言えない。しかし結果が出ると、かなり大きなインパクトになる。ぜひ辛抱強く支援をいただけたらと思う」

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